Q. Elastic 無償版と有償版の違いはなんですか?
Elastic 無償版と有償版の違い(概要)
Freeで利用できるものは、ElasticのBasicライセンスと言われる無償版とOSS版が存在します。
Elasticのライセンスには、無償版のBasic ライセンスと有償版のプラチナライセンス、エンタープライズライセンスが用意されています。
無償版(Basic)は、Elastic Stack サブスクリプションとして、プラチナ、エンタープライズ(有償版)との機能の差の詳細は、参考資料ページにURLを記載していますのでご覧ください。
OSS版は、Apache 2.0ライセンスで基本的なElasticsearch機能(検索、インデックス作成、分析)を提供し、クラスタ管理やデータ検索、分析といったコア機能が含まれますが、認証、認可、暗号化のサポートなどのセキュリティ機能や拡張機能は含まれていません。
OSSとBasicライセンスの違い
Elastic Basicライセンス(無償) | OSS(無償) |
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「Compass」という名前で2004年にShay Banon氏によって開発(Apache 2.0ベース) Elasticsearch Version 7.11以降 2021年に制限されたSSPLライセンスとElastic License2.0の2種類を提供しています。 ※SSPL:Server Side Public License Elasticのライセンスに関しては、最終ページの参考資料をご覧ください。 | Apache 2.0ベース OSS版は基本的なElasticsearch機能(検索、インデックス作成、分析)を提供され、 認証、認可、暗号化のサポートなどのセキュリティや拡張機能は含まれていない。 |
Elasticにより開発が進められています。 活発なコミュニティとの活動 | AWS OpenSearchがVersion 7.10をフォークし、AWSがOSSとして機能追加や改善を実施中 |
Elastic SSPLとElastic License2.0の違い
SSPL(Server Side Public License) | Elastic License2.0 |
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オープンソースのライセンスの一種 | Elasticのプロプライエタリライセンス |
ユーザーはソースコードにアクセスして変更することができますが、変更したソースコードを公開する際には、その変更を含むソースコード全体を公開する必要があります。 | 一部の機能が制限されており、商用利用やSaaS提供や、ソースコードの変更や再配布に関する制限があります。 |
ElasticsearchやKibanaなどのElastic Stackのコンポーネントの機能を有する | Basic(無償) プレミア、エンタープライズライセンス(有償) |
SSPLの利用を準拠すれば利用の自由度が高い | Elasticのライセンス規約にもとづいた利用を求められます |
参考資料
- 2021年のライセンス変更に関するFAQ
https://www.elastic.co/jp/pricing/faq/licensing#sspl - Elastic Stackサブスクリプション
無料版(Basic ライセンス)と有償版ライセンスの機能の違い
https://www.elastic.co/jp/subscriptions - Elasticライセンス (規約)
https://www.elastic.co/jp/licensing/elastic-license - Elastic License v2(ELv2)に関するFAQ
https://www.elastic.co/jp/licensing/elastic-license/faq