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Elasticsearchを使った
簡易RAGアプリケーションの作成
はじめに 本書の内容は、2024年9月~2024年12月にかけて、https://elastic.sios.jp/category/blog/
に投稿されたブログの内容を参考にしつつ、再編したものです。
本書の目的は、Elasticsearchを使ったRAGアプリケーションの作成方法を紹介することです。 本書を参考に、簡易的なRAGアプリケーションの作成方法を理解してもらえると幸いです。
Elastic Cloudでの5つのQuery
このドキュメントでは、Elastic Cloudで使用できる5種類のQueryを見ていきます。Queryとは、デ
ータベースや検索エンジンに対して、データを取得、更新する為のリクエストを指します。Queryを使って、ユーザは、様々な条件を付与してデータを抽出する事が可能です(※)。5種類のQueryは、それぞれ役割や目的が基本的には異なりますが、機能が重複しているものもあります。また、Elastic Cloudでは、「Dev Tools」というデータ操作用のインターフェースがあり、そこから各種Queryを実行する事が可能です。Elastic Cloud各種Menuの一部には、画面上部に、データに対してfilterをかける機能として、KQL、ES|QL、Query DSLを実行できるUIが存在します。QueryDSL、ES|QLは、このUIとDev Tools双方で使用可能です。
Elastic Cloud 概説
Elastic Cloudとは、Elastic社が提供するElasticsearch、Kibana、Logstash、Beatsから構成される製品群であるElastic Stackを、クラウド上で利用できるマネージドサービスです。ユーザーは自分でインフラストラクチャを管理する必要がなく、デプロイ、スケーリング、アップグレード、バックアップなどの運用タスクが自動化されます。この記事では、Elastic Cloudでどのようなことが可能なのか、全体を俯瞰しつつ、概要を理解できるように説明したいと思います。
Data ShipperのInstall手順
Elastic Cloudは、「データ分析プラットフォーム」である為、データを分析するにはデータを、投入、収集する必要があります。Elastic Cloudを構成する製品群であるElastic Stackのうち、Beatsは、監視対象サーバにインストールされ、そのサーバのログ、メトリクス、トレース情報等をElastic Cloudに送信するData Shipperです。Elastic Cloudには、Beats以外にも、「Universal Profiling」、「Elastic Agent」、プログラム言語毎の「APM Agent」等のData Shipperが存在します。このドキュメントでは、これらのData Shipperのインストール手順について見ていきます。