最近、Elasticの資格を取得するために自分のMシリーズチップ搭載のMacにElasticsearchとKibanaを直接インストールしてみました。
この記事では、その体験をもとに分かりやすくまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

ElasticsearchとKibanaってなに?
Elasticsearch は分散型検索・分析エンジンで、ログ管理やセキュリティ分析、eコマースデータ分析などに使われています。
Kibana はそのデータをダッシュボードやチャートで視覚化するツールです。
両方ともElastic Stackの一部で、無料で使える点が魅力です。
なぜローカルインストール?
- コストゼロ:Elastic Cloudと違って無料
- データプライバシー:外部送信せず学習可能
- 学習に最適:資格取得の練習にぴったり
Elasticsearchのインストール手順
Step1:Elasticsearchのダウンロード
公式サイトのElasticsearchダウンロードページから最新版をダウンロードします。適切なプラットフォーム(緑のボックス)をプルダウンから選択し、ダウンロードボタン(赤)をクリックします。私はMacbook pro M4なので下のようになります。
Step2:ダウンロードファイルを展開
ダウンロードしたelasticsearch-8.17.4-darwin-aarch64.tar.gzをダブルクリックして展開します。
コマンドラインから展開する場合
tar -xzf elasticsearch-8.17.4-darwin-aarch64.tar.gz
Step3:Elasticsearchを起動
ターミナルで以下のコマンドを入力して、展開したフォルダに移動します。
cd elasticsearch-8.17.4/
./bin/elasticsearch
Step4:MacのGatekeeper警告を回避
MシリーズMacの場合、起動時にGatekeeper(セキュリティ機能)によってJavaがブロックされることがあります。
ターミナルを開いて以下のコマンドを入力し、制限を解除します:
xattr -d com.apple.quarantine /path/to/jdk.app
※/path/to/jdk.appはあなたが展開したElasticsearchフォルダ内のパスに置き換えてください。
この後もMacのセキュリティポップアップが1、2回表示されますがいつも通りに解除します。
※controller.appにも表示があれば同じ手順で進みます。
- システム設定 → プライバシーとセキュリティ → 「このまま開く」をクリック。
- 管理者パスワードを入力して承認。
Step5:動作確認
ブラウザでhttp://localhost:9200にアクセス。
こんな表示があれば
左下をクリックして進みます。

表示されれば、無事Elasticsearchのインストール成功です!
ログイン情報
- ユーザー名:elastic
- パスワード:ターミナルに表示されたJSON形式の文字列内
Kibanaのインストール手順
Step1:Kibanaのダウンロード
公式のKibanaダウンロードページから最新版を選択してダウンロードします。「darwin(macOS)」を選択。
Step2:ファイルを展開
ダウンロードしたkibana-8.17.4-darwin-aarch64.tar.gzをダブルクリックして展開。
Step3:Gatekeeper警告の解除
Elasticsearchと同様に、ターミナルから以下のコマンドで解除します。
xattr -d com.apple.quarantine /path/to/kibana
解除できない場合は、システム設定で「このまま開く」を選びます。
Step4:Kibanaの起動
ターミナルで展開したフォルダに移動後、起動コマンドを入力。
cd kibana-8.17.4/
./bin/kibana
Step5:Kibanaの動作確認
ブラウザで以下のURLにアクセス。
注意)登録トークンはElasticsearch起動後30分以内に使用する必要があるので注意しましょう。
これで、KibanaのインストールとElasticsearchとの連携も完了です!
まとめ
今回、MシリーズMac上でElastic環境をローカルに構築する方法を紹介しました。
無料・安全・手軽に始めたい方におすすめです!